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MY JOURNEY@イギリス

MY JOURNEY@イギリス

国内もいい♪(7)Blackpool

朝早く発ち、今回の旅最北端のブラックプールを目指します。
途中バーミンガムとプレストン駅で2度の乗り換え。
車中ずっとうるさい家族連れと同じ車両で全然眠れず・・・

今回は卒業というかおつかれさま旅行という意味もあるけど、
(まだとてもそういう気分にはなれないので
卒業旅行は卒業したらちゃんと行きたいなぁ)
色々思い悩むことも多いのでかなり心の晴れない旅。
少しでも素敵な旅になりますように、
元気が戻りますように。。
と願っていた・・・
というところで・・・
Aちゃんから電話。
この間の「秋の童話」の続きが気になるよー助けてメールに
返事をしてくれました。
今から見に来る?って。うゎ~。。。
そのままどれほどUターンしたかったことか・・・
だって、まじで見たいんだもん・・・
もっと南にいたら戻ってたかも。
人恋しい・・・
実習と論文漬けで2年も日本にも帰れない生活で
友達もどんどん帰国とか引越しとかしてしまって。
このままブルーな気分で寂しい雰囲気いっぱいの
北イングランド一人旅だなんて
うー・・・なんか間違ったかも・・・

ま、ここからは気を取り直して楽しいことだけ書きましょう。

お昼過ぎに約40分くらいの遅れという優秀さで
無事に念願のブラックプール駅到着。
ほどなくすると名物のブラックプールタワーが見えて来る。
わ~!感動!

ブラックプールをガイドブックからご紹介。

~1840年に鉄道が開通したのをきっかけに
「娯楽の街」として発展し始め、
街の景観基準が厳しくなる前に
今の派手な町並みの基となる形をつくりあげてしまった。
こうなると「お上」ももう手の施しようがないといった感じで、
今や街全体がアミューズメントパーク。
夏は老若男女を問わずアイスクリームを片手に
プロムナードをそぞろ歩き、
冬になると街全体がイルミネーションできれいに飾られ、
アイリッシュ海の風を受けつつ砂浜を歩けば
ロマンチックな気分になる。
リバプールなどまで来たら、
異色のリゾート地ブラックプールまで
足を伸ばしてみるのも面白い~

何ひとつ間違ったことは言ってないんですが・・・
ブラックプールって好き嫌い激しい場所だと思うんですよ。
このガイドブックも、
「派手さが売りの異色の海岸リゾート」
というタイトルついてますけど、
確かに、ものすごい異色。
思いっきり海外旅行に来た気分。
でもヨーロッパでもない。
というかそれプラス、タイムスリップした感じなんですよ。

私がブラックプールに興味を持ったのはテレビとか本を通じて
その歴史みたいなのに触れたせいもあります。
娯楽の街なんだけど、昔乍らの、
イギリスの古き良き時代の娯楽施設がいっぱい残ってて、
とんでもなくきれいなアイルランドの海のビーチのそばを
おもちゃみたいな路面電車がゴトゴト走ってる・・・
ビクトリアンな空気なんですよ。
この時代のリゾートってこんなだったんだろうなーっていう
昔ながらの雰囲気がそのまんま残ってる。
イギリス人はそれが「今時、なんて古臭い!」と
最近あのストライプ柄のビーチチェアの
デザイン変更話もでてたりしてるそうですが
あれがいいんじゃん!!!あのビーチチェアに、
ほっかむりをしたような古いデザインの水着の人たちが似合い、
ブリキのおもちゃで砂遊びをするこどもが似合う、
まさに古き良きイギリスのセピア色のリゾート、
その香りも色もそのまんま残ってる!
だから、派手さはともかく私はこの街なんだかひかれるんです。
郷愁って言うのかな。

それに、だっておばあちゃんとかがすごく多いし、
裏通りなんてイギリスの巣鴨!
でも世代問わずいろんな人が楽しんでる。
日本で例えれば伝統的な温泉地のシャビー感があるんです、
そういうのダイスキ!風流だなぁ。
プラス、海がとにかくすっごくきれいなんですよ!
コーンウォルを思い出すほど広大な大自然の海で、
ビーチがすっごく広くて驚きでした。
生まれて始めて見るアイリッシュシーです、ちょっと感激!

まずは今日のお宿をご紹介。
星の数くらいあるんじゃないかというB&B。
その風情もイギリスならではの感じで
ブライトンに近いけどもっと古き良きって空気があっていい~
前世の私はこの時代のイギリス人だったのかなー。
なんかこういうの懐かしくて大好きなんです。
メールで事前に何度もお話してたのでやっと会えた!って感じの
宿のご主人。
マニアックで申し訳ないのですが
コロネーションストリートに出てくる夫婦のご主人にそっくりで
心の中ですっごく親近感を覚えてしまいました。
おじさん、重い荷物をトップフロアまで運んでくれ、
とってもジェントルマンだし、
明日のブレックファストはフォームを持って来て
食べたい食材を確認しててかわいらしい。
地図がほしいといったら個人のボロボロのものを出してきて
貸してくださり、親切丁寧に道を教えてくれるんですが
なんか異様~にソファの隣に座って来たのは気のせいでしょうか?
(^^)いいおじさんなんですけどね。

これぞアットホームな雰囲気のB&Bから見送られ、
早速散歩開始。
まずはサウスピア周辺を散策し、
その後ブラックプールタワーを目指します。
ビーチに着いてあんぐり口がふさがらない。
なんか・・・360度にジェットコースター???ゲームセンター?私どこかで遊園地に入場したっけ?してないしてない!
そう、もう町全体がほんとにおおおおおきな遊園地!!!
嘘みたい!!!こんなの!!!
あまりに楽しすぎて夢を見てるような風景でした。
それでいて海はほんっっときれいだし!
行ったことないですがラスベガスもこんな感じなのかなぁ?
温泉地みたいなんだけど、
やっぱりここはイギリスのラスベガス!!!そう決めました。

ぺこぺこのお腹を満たすべくランチ場所を探すのですが
ブラックプールってフィッシュ&チップス発祥の地なの??
と誰かに訪ねたくなるほどまともなお店なし!
どこもテイクアウェイのスタンドばかり。
あふれてる観光客の99%がフィッシュ&チップスを食べてる・・
これはチョイスがないぞ・・・
(本当に北イングランドってFish&Chips率すごい高いですよね?
やっぱり統計的にも本当にそうなんでしょうか?)

やっと見つけたシーフードレストランに入る。
お店のお兄さん、やはりとってもフレンドリー・・・
(イギリスではこれを「Northern Hospitality」と言います。
北イングランドの人ってほんとに親切!!!!!)
ちょっとパリかローマにきた気分(^^)
お兄さんおすすめのシーフードパスタを注文。
全然期待してなかったのにその期待を思いっきり裏切り、
とってもおしゃれ~な美味しい料理!感激!
いい旅になりそう。
食べてる窓からひげを伸ばしたおじいさんが
ハーレー(だと思うんですが)に乗ってて信号待ち。
かっこいい。すごいバイクなんです。
え???
よく見たらそれはなんとまじめなタクシー!
しえ~(@0@)
もうそのなんかブラックプールの町全体の
ぶっとび感とか遊び心はイギリスじゃないみたい。
ノリはアメリカだな~!
やっぱりここはイギリスのラスベガス!!!

サウスピアで何回かぬいぐるみを賭けたアーケードゲームに挑戦。
(はっきりいって何万というアーケードゲームの街なので
これをやらないわけにはいかないのです)
やぁ・・・難しい・・・
これだけ店の数も挑戦者も多いはずなのに
誰も巨大なぬいぐるみ獲得してないので、
やはり相当難しいらしい・・

もちろん他にもカジノとかゲームセンターとか
マーケットに遊園地(もたっくさん!!!)
Fish&Chipsカフェ、パブ、サーカス、水族館、
蝋人形館、劇場・・・ありとあらゆる考え付く
アミューズメントというアミューズメントが
ずわ~~と地平線の果てまで並んでいるのです。
もうとにかくこの街の遊び心と熱気にびっくり!!!
入園してないのに入口も出口もない巨大な遊園地から
出られないって感じ。

美味しいランチの後はかわいいおもちゃみたいな
ビーチを走る路面電車(これがブラックプールの
まじめな公共交通機関で市民の足!)にゴトゴトと揺られます。
あぁもうこの風情!!!これを求めてここに来たの!!!
路面電車自体がアンティークで本当にかわいい。
どこもセピア色、さびた感じ、古い広告、あ~この雰囲気すき!

街のランドマーク、ブラックプールタワーに到着。
イギリスのエッフェル塔ですね、これは。
このなんかね~。
色とかほんっっっと最高なんですよ。
東京タワーもさびれ感がなかなかいいんですけど、
本当に50年くらい前にタイムスリップした感じの
お土産やさんとかエレベーター・・・
館内には観光の目玉、すごく有名なダンスホールがあります。
ここは世界の社交ダンス発祥の地!!!
今でも世界競技会場として現役。
邦画「Shall We Dance?」をご覧になった方には
ロケ地としてもおなじみです・・・
が・・・
せっかく楽しみにしていたダンスホールは貸し切りで
今日も明日も一般公開はお休みとの事・・・残念・・・
まぁそのかわりダンスに来ている素敵なゲストの人たちの
姿はおがめましたけどね。

チケットを買ってエレベーターに乗ります。
おじさんも50年前くらいから同じ?という感じの
案内人のおじさんが登っていく途中で説明。
ガラスの床があることと、その床が薄いんだよ、と
私たちをキャーキャー言わせます。
あぁこのエレベーターで登りながら
美しいビーチと路面電車を見下ろす風景は
以前見たテレビドラマで心に残ったシーンでした。
あの時からこの街の独特の風情に興味がありました。
この街は冬の方が有名なんですよねー
イルミネーションで世界中から観光客が訪れます。
冬にも来てみたいなぁ。タワーから見たらすごそう!

タワーから「数年に一度しかない」というレアな
アクロバット航空ショーを観賞しました。
景色を満喫、ガラスの床も通過しました!
ので、「通過しました証」を購入。
ちゃんとお店のお姉さんがシールを貼り、サインしてくれます。
だめだった人用には「チキンになりました(怖がった)証」もあり
こっちの方がおもしろかったかも。
確かにこのガラスの床、ほんと薄くて怖かった・・・・・・
足がガクガクしましたよ。
東京タワーにもあるそうですね?
イギリスだから、なんか工事とか不備そうで怖いんですよ。
タワーの足が斜めに曲がっているのを真上から見れて
本当に怖かった!
ここでイギリス一長いという絵葉書なども購入。

タワー観光の後はもうとにかく歩いて歩いて
あちこちのゲーセンやアーケードゲームに挑戦したんですが
どぉぉぉしてもいいものは取れない!
ブラックプール、国内一難しい!!!
そして、国内一勧誘がうまい、特に若いお兄さん。。(^^;

夕方にふらふらっと入ったビンゴ場でエキサイト!!!
このビンゴ場がまた昭和~って感じで
イギリスで言う温泉地の射的みたいな感じ!
すごいノスタルジック、だけどめっちゃ盛り上がってて!
もうとなりもそのとなりもみんな知り合いになっちゃう感じ。
イギリスのビンゴは独特な手法があってお年寄りに大人気。
私はこうしてお金出して遊ぶのは初めてだったんですが
実習でもう~それはそれは鍛えたので
遊ぶ側もコーラー(呼び人)も両方できますよ!
ビンゴの時はシャウトしないといけないんですが
最初は恥ずかしかった~・・・
でもだんだん盛り上がって来て景品もかかってるので
いつしかすごいシャウトできるようになってる自分は・・・
もう・・・思いっきりイングリッシュでしたね・・・
(あんな日本人いないわ・・自覚した・・・・・・)
結構勝って気分よくお土産をゲット。
とにかく1ゲーム10ペンスという安さ!!!に
すごい品揃えの景品。楽しくて何時間でもいられます。
小さな店内もこどもからよぼよぼのお年寄りまで
すごい客層で盛り上がってました。
とっても楽しかった!!!

薄暗くなってアイルランド海にしずむサンセットを眺めます・・
とってもきれいでした・・・
夕食を軽く取って帰りにネオンの光に誘われ
また何発かばくちを・・・(UFOキャッチャーです!)
カジノコーナーには5分ほど入りました。
本当のカジノはしなかったけど
カジノコーナーのUFOキャッチャーにはまったなぁ(^^)
だってぷーさんが20ポンド札持ってるんだもん!
苦学生にはたまらない遊び場・・・

ここはヘンナイト(結婚前夜の男性だけ・女性だけの夜遊び)もメッカのようで、すごいすごい!
みんなお揃いの仮装ですっごいお金と気合かけてるヘンナイト集団がいっぱい!
50人のセクシーナースとか、
30人の小悪魔コスプレ集団とか
そんなのは全然普通。
100人くらいの全員Elvis Presley集団とか
数十人の「ほとんど裸にエプロン」コスプレの女性集団とか
アレ(←つくりもの)をスカートからぶらさげた
男性の修道女集団なんかも歩いてて
ぶっ倒れそうになりました・・(--)

とにかくおそるべし、ブラックプール・・・
まったくの別世界。ここはどこの国?

これが、私の感想の総括です。

今日一番感動したのは「シーフードの屋台」です!
そんなの初めて見ました。
カニとか牡蠣とかサーモン、アサリ、
イギリスでよくとれるザル貝(Cockloe)etc
素敵な眺め。。カップなどに入ってフォークがささって安価で売っています。
とりあえず、まず何はともあれビーチの屋台で牡蠣を賞味しました。立ち食いね!
アイルランド海の大海原を目の前に、
爽やかな海風を浴びて食べるアイリッシュオイスター最高!とろけるようでした。
この旅でこれが一番よかったですよ。

翌日、フレンドリーなご夫婦のつくるイングリッシュブレックファストをエンジョイし、
チェックアウト。
寝心地のいいダブルベッドに広いバスルームとお別れ。。
奥で忙しく料理されていた奥さんにもやっと会え、
「やっと会えたわね!」と二人で笑いました。
支払いを済ませた後、リビングでご夫婦としばし談笑。。
やはり日本人が珍しいんでしょう、
ここまで来る日本人社交ダンスでもしてない限り
あまりいないと思います・・・
どうも、ご主人の弟さんが私の住む南端のそば、
ニューフォレストにお住まいということで、
私の街もかなりローカルでご存知。
ここまで北上して
私の住むディストリクト・Sの話題になるとは・・・

すごいアットホームで本当にB&Bに泊まったなぁという感じ。
いいご夫婦で、何だかほっとくつろげました。
今度誰かとブラックプールに来た時また訪ねたくなるようなご夫婦でした。

今日はタワーのさらに向こう、ノースピアを散策する予定です。
ブラックプールには3つのピアに数え切れないほどの遊園地などがあり、
1人で来るには勿体無い場所です・・・
遊園地には入らなかったけど誰かと一緒だったら行きたかったなぁ。
今日も難関アーケードゲームにまた挑戦してしまい、
旅初日から私のカバンはぬいぐるみ満載。。(TT)
このぬいぐるみ満載なのがブラックプール帰りを物語っているんですよ。
まぁ、巨大なのが当たらなくてよかったです。(負け惜しみ)
ほんと、巨大なんで、帰りの電車とか持ってる人、一席とってましたよ。

ノースピアは3つのピアの中で唯一入場料をとる(といっても格安、タワー入場した人はもらえるチケットで無料)ピア
だったのですが
歩くと足音がコツコツと響く木製の古びたつくりで
とっても風情がありました。
ブラックプールで一番いい場所かも。
景色もほんとにきれいで・・・
喧燥を離れ、しばし、センチメンタルな空気に浸れます。
今日も海は快晴でとってもきれい!!!
広大なビーチに名物のロバ(観光客を乗せる)が点々と見えます。
これも1人じゃなきゃ乗ってみたかったなぁ(笑)
でも、そのかわりに、名物のロバがついたかわいいお土産を買いました。

ランチは行列をなす
「非常に有名な美味しい」Fish&Chipsレストランに
入ろうかなと思っていたのですが、
シーフードバーという名前と昨日のカキの忘れられない美味しさに負けてほんとにバーという雰囲気のお店へ。
そこでカキ、プラウンカクテル(エビのマヨネーズソース)
シーフードのクラムチャウダーをオーダー。
カキはとろっとふたくち、
エビは小さなカップでほんの少し、
あぁもっと食べたーい!と思えるほど最高に美味しかった!
何よりアイルランド海を眺めながら、念願の
「カキ&ギネス」という最高のランチに酔いしれ・・・
アイルランドにいけなかった傷心旅行だったけど
イングランドで挽回したなぁ~などと酔いしれ・・・
てたんですが・・・
お店のおじさんに帰りがけに聞いたところ、
「カキはここの海じゃとれねんだよー。みんなスコットランドのものね」
とのこと、とほほ。。。
がっくり。


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